会社勤めをしているけど組織で働くことが肌に合わないから独立したい。
独立したいと思っているけど、やりたいことが見つからない。
組織じゃなくて1人で仕事がしたい。
こういった悩みを抱えている方は意外といらっしゃるのではないでしょうか?
行政書士、意外とおすすめです。
行政書士試験に合格さえすれば即独立可能
行政書士の多くが、行政書士としての実務経験がない状態で即独立しています。
私もそうです。
おそらく、試験に合格しただけの状態で独立してやっていける士業資格は行政書士以外ないのではないか?と思われます。
他の資格でも要件に経験が求められない資格の場合は即独しているケースはゼロではありませんが、関係する業務を経験しないで独立するケースというのは行政書士以外ほとんどないといってもいいと思います。
それに、普通に考えて何も経験がない状態で独立するのは怖いと思います。
ただ、行政書士の場合、業務の特性上、未経験でもなんとかなる場合が多いです。
行政書士のメイン業務である許認可申請は申請者本人でも時間をかければできるということは?
行政書士の仕事が簡単であるとは言いません。
ただ、例えば建設業許可が必要な事業者様がいたとして、その事業者様が自分で必要な手続きをすることは可能です。調べながらやればなんとかなります。
面倒で手間はかかりますが、時間さえかければ何とかなるというものが多いです。
そういう業務ですので、当然その申請手続きのサポートをする行政書士も調べながらやれば何とかできるものが多いです。
もちろん、そんなに単純な相談ばかりではないですし、申請者と同じレベル感であればそもそも仕事が受任できない(頼む方も素人にはお願いしたくない)ので、初めのうちはかなり苦労もあるかと思います。
ただ、10年の長い下積みがないとできないとかベテランにしかできない超難易度の高い特殊技術みたいなのは一部を除いてほとんどありません。なので、なんとかできます。実務を学ぶ場もたくさんあります。
会社を辞めて独立したいなど、何かしら現状を打破したいと思っている方にとっては、試験に合格さえすれば、やる気、気力、根性で乗り越えられる行政書士はおすすめであると言えます。たとえ行政書士に現時点で興味がなかったとしても。
開業1年目は徹夜しなければならない事態も結構多くありましたが、1件やるごとに知識・経験が身に付きますので、成長実感もあります。
他士業の領域で見ると、たとえば税理士がやる確定申告なんかも極論自分でやろうと思えばできるものではありますが、許認可はそれらと比べて自己で完結しやすく、要件も必要な書類も明確化しやすいので、業務ハードルは低いと言えます。
※補足ですが、実際の実務において、許認可業務は役所に聞きながらやればなんとかなると開き直って電話しまくるという方もいらっしゃるようです。それはそれで間違いではないのですが、役所は聞かれたことにしか答えませんし、気の利いたことをかえしてくれるわけではありません。つまり、質問力が重要であるということです。質問力をあげるためには結局のところ実務知識やお客様へのヒアリング能力が重要です。また、無駄に電話しまくって迷惑をかけるのはやめましょう。ちょっと調べたらわかることなどは自分で調べましょう。無意味な電話で役所に迷惑かけないようにしてくださいね。たまにいるらしいので。未経験でもなんとかなるけど、相応の勉強はしてから臨みましょう。という意味です。
いろんな事業者と関わるから行政書士以外のやりたいことが見つかるケースも
もう1つおすすめなポイントは、いろんな事業者と関わることができるという点です。
何か事業を始めるにあたって許認可が必要となるので、いろんなビジネスの最初に立ち会うことができます。
こんなビジネス展開があるのかっていう気付きもありますが、マインドや想いに触れることが多くなります。
そういうのに触れていると、自分も●●がやってみたい、と思うようになってきます。
実際に私も今までとは違った事業にちょっと興味を持ったりしています。
そこから行政書士+事業という形で拡大していくことも可能です。
行政書士の信用力が活かせるから1人・個人でも十分やっていける
行政書士として仕事をしていると、資格そのものの信用度も結構高いと感じます。ただのサラリーマンあがりの個人事業主とは1つ2つ上のステージから始めることができます。
また、行政書士として活動するにおいてもそうですが、行政書士事務所の所長をやっていて尚且つ別事業もやっているという立ち位置だと、その別事業の方も信頼度が高まります。
賛否両論あるかとは思いますが、営業時に実は行政書士もやっていて、、、と話をすると、ああそうなんですね、じゃあ大丈夫そうですね、ってなることもあるかと思います。
行政書士の信用力を行政書士以外の業務に活かすのはあまりよくないかもしれませんが、行政書士という属性自体はあるので、いずれにせよ間接的に信用力を生かすことは可能です。
なので、行政書士になってとりあえず行政書士として売上をたてながら何かを考えるというのは選択肢としてかなり有りだと個人的には考えます。
いいことばかりではない
独立したいけどやりたいことがない、とりあえず独立して1人で稼ぎたいというケースにおいて、行政書士がおすすめであることには変わりありませんが、いいことばかりではありません。
面倒なこともあります。
何をすればいいのかわからない
行政書士になりたいわけでもない人が行政書士になると、行政書士として何をすればいいかで悩むかと思います。
というのも、行政書士の業務はズバリこれ!っていうのがないからです。
許認可のプロといっても、建設業や自動車関連、介護福祉、化粧品、お酒、飲食店、風営、、、、、とものすごくさまざまな領域で許認可業務があります。
これのどれをやればいいのかすごく悩むかと思います。
私も実はかなり迷走しました。というか今も結構いろいろ手を出しています。
建設業をやってみたり、自動車に手を出してみたり、、、といろいろやってみました。
やりたいことがない人は最初はいろいろやってみるといいかと思います。
そうすると、自分に何が合っていて、何が合わないのかが見えてくるからです。
正直、分野が違うとお客様のタイプから仕事の進め方、特性が全然違ってきますし、何より基づく法律が異なります。
やはり専門家として知見を高めていくことを考えると、最初はいろいろやっても問題ありませんが、全部を深めることは無理なので、選択していく必要が出てきます。
これが結構キツく、楽ではありません。
好みがハッキリしている方であればいいのですが、私はどれもしっくりこなくて、結局いろいろやっています。結構大変ですよ。広い範囲をカバーするのは。。。
こういう問題があります。
ただ、建設業か自動車を選んでおけば、くいっぱぐれることはないと感じるところです。
売上が確定するまでがすごく長い
許認可の特徴は行政の審査期間があることでしょう。申請から1カ月以上かかるものが大半です。
お酒の免許申請は2カ月近くかかりますし、建設業も長いです。
なので、売上が確定するまでにとても時間がかかります。
多くの行政書士事務所が成功報酬型でやっているので、その間入金がないということになります。
※前金制するなどの対応はもちろん可能です。
私は今のところ許可が取れないという事態に陥ったことはありませんが、こちらの落ち度で何かしら問題が発生した場合は報酬の返金を返金するのか?等の問題も出てくるので、お金の問題だけでなく、許可書が発行されるまではメンタルが安定しにくいということもあります。
意外と精神的にこたえる業務が多いのは注意が必要です。
超難関試験ではないが意外と試験は難しい
行政書士試験はすごく簡単だと思っている方が一定数いらっしゃるのですが、実は結構大変です。
1年近く毎日2、3時間ほど勉強する必要があります。具体的には合格までに700~1000時間程度は勉強した方がいいです。
難関国家資格(司法書士や税理士等)の中では一番簡単な部類だと思いますが、一般的な資格と比較するととても大変です。
なので、現在働いている方は、まずは働きながら勉強できそうかちょっと検討してみてください。
なお、会社やめるのは行政書士試験に合格し、尚且つ半年くらいは売上0でも大丈夫だなと思えるくらいのお金たまってからにしてください。というのも、売上0が続くとやっぱり精神的にはしんどくなるからです。そのときに、現金があるかどうかはかなり重要です。心の平穏という意味で。
たくわえがない状態で独立する場合は覚悟をもってやるか、公庫等の創業融資で現金を確保してください。融資は個人的に有りだと思います。
未経験でも参入可能な行政書士はやりたいことが見つからないがとりあえず独立はしたいという方におすすめできる
弁護士や弁理士、司法書士になれるならそっちの方がもっと稼ぎやすいとは思いますが、試験がめちゃくちゃ大変です。正直なところ、それらの試験と比べると、行政書士はめちゃくちゃ簡単だと思います。楽ではありませんが。
そういったことも踏まえると、行政書士はかなりコスパがいいと思います。
ものすごく儲けるのは難しいかと思いますが、1000万円ちょっとくらいの年収でいいんだって方にはいいのかなあと思います。
また、実務経験なしでも独立できる点もマッチするかと思います。
稼げる保証はできませんが、個人的にはいい資格だと思っています。
興味のある方はぜひ頑張って勉強してみてください。
